トマティスメソッドCAVの受講をして参りました。
トマティスメソッドはフランス人のトマティス博士の開発したメソッドで、
聴覚トレーニングにより、音楽のみならず認知症やインナーチャイルドや、
対面でのコミュニケーション等、多くの分野に貢献してるメソッドです。
そして、あのスティングも受講生だったようです。
今回これを受講しようと思ったきっかけは
今年の夏に今さんや松原さんと一緒にレコーディングを行い、
さらに自分を磨きたいという思いが強くなった為です。
そして
もともとインナーチャイルドの勉強等で長年お世話になってる
山野先生のお勧めも大きかったです。
またCAV(身体共鳴)に関しては
こちらも長くお世話になってるKSミュージックでも、
その重要性が記載されてます。
↓
KSのレッスンでも以前に身体共鳴をやりましたが、
CAVはその部分を更に深くした内容です。
ひとまずCAVに関して感じたことや、
トマティスでの事をすべてを書くと長くなりますので、
今回はあくまでもミュージシャンとして感じたことを、
焦点に書きたいと思います。
ます、身体共鳴の重要性ですが
KSのサイトを見ていただくとわかると思いますが、
いい音というのは、ズバリ鼓膜で感じるのではなく、
振動を骨で感じれる響き(倍音)です。
当たり前のことですが、
音というのは空気の振動を伝わって聞き手側に届きます。
つまり如何に骨に響くような振動(倍音)を伝えるか?
となります。
例えばですが、除夜の鐘を聞いて、
嫌な気分になりますでしょうか?
もしかして嫌な思いをする人もいるかもしれませんが、
自分の場合はなにか安堵感を得ます。
お寺の鐘の響きは良い振動が伝わってるからだと思います。
また神道では釜鳴り神事というものがあります。
最近は行ってませんが、
その釜から低い波動の振動が伝わり、とても気持ちが良くなり眠くなります。
なんといいいますが、母に抱かれてた幼い頃を思い出します。
↓釜鳴り神事について
また先日法事だったのですが、
そのお坊さんのお経が気持ちよくなり眠くなってしまいました。
これも低い振動ですね。
さてCAVでは日原先生のご指導のもと、
ハミングの練習を行うのですが、それが正しくこの振動と同じになります。
決して声を出すのではなく、振動が伝わりやすい姿勢の元、
優しくハミングを行い、それが振動となって首の後ろの骨から背骨全体に響きだします。
高いハミングや低いハミングなどいろいろやりましたが、
大切なのは振動(倍音)であり、
日原先生や他の受講生を聴くとその倍音がとても美しいのです。
大切なのは振動する姿勢(ポジション)を見つけること、
本当の意味でのリラックスをすること、
そして、自然の響きと言うことです。
受講は4日間だったので、
他に発声とか朗読とかもやりましたが、
最終日にちょっとした応用編を行いました。
この動画は場所が場所だけに
練習台となりますが、違いを聴き比べてください。
スティックワーク①
スティックと練習パットで少々分り難いですが、
9秒くらいの辺りから背骨に振動が伝わることにより、音の倍音の響きが変わるのがわかりますでしょうか。
スティックワーク②
基本はモーラー奏法と似てますが、
あくまでも身体共鳴による倍音を美しく響きのある音にするメソッドと言っても良いでしょう。
8ビート
前半と後半の2,4(アフタービート)の倍音の違いを聴き比べてください。
もちろんカホンでも応用が聞きます。
特に6連符の部分で指摘され修正しますので、
その部分を聴き比べてください。
いかがでしょうか?
これはすべてCAVのハミングの応用ですが、
このハミングは決して『うまくやろう!』とか、
『間違ったらどうしよう…』とかなにかそう言った事を思うと
その途端に振動がなくなります。
如何に頭を空っぽにして、
音だけをイメージすることが大切です。
そしてこのCAVの間に一本レコーディングがあったのですが、
このハミングに合わせてチューニングを行うと、
耳でチューニングしてた気持ちいいところとではなく、
骨伝導で気持ちいいところでチューニングをするようになります。
ということで、
すごく充実した4日間でした。