2012年6月17日日曜日

ロックンローラー白書③



波乱のリハーサルが終了し、
スタジオを後にして駅に向かう途中、
このロックンローラーと挨拶がてら軽く話をしました。

どうやらずっと神奈川の小田原で活動して、
最近中野に引っ越してきたらしいとのこと。

それから貯金がかなり有るらしく、
週三日バイトすれば優に暮らせると豪語してました。

とりあえず互いの健闘を誓い新中野を後にしました。

そして翌朝、ある不安が頭を横切りました…
それはライブハウスの場所は分かったのですが、
初めて行く所と聞いたことないライブハウスのため、
もしかしてドラムセットが置いてないアコースティックなライブハウスじゃないか?
と…

ひとまず、このロックンローラーに
「ドラムセットはライブハウスにありますかね?」
と朝一でメールをしたところ…

なんと返ってきた答えが…
「知らない…」
(え?知らないって…)

「ドラムセットあるか?聞いてもらえますか?」と自分

「そんなの自分で聞いてください。俺はそんな暇ないから!」とロックンローラー…
(暇がない!って昨日貯金が有って優に暮らしてる!って言ったじゃないですか!!)

そして、
「いや、こっちはお願いされてる身なんで聞いてもらえないですか?」と、
少し強気で返事を返したところ…

「何言ってるの?雇ってるのはこっちだよ!!ライブハウスに聞くことくらい一分でしょ?!」
とロックンローラー…

流石にここで自分もカチンと来ましたが、
少し冷静になりなら、ちょっと試しに
「そういう態度なら今日のライブのサポートキャンセルさせて貰えませんか?」
と自分…。

さてどんな返答が返ってくるか?と思ってたら

「別にかまいませんよ…
(そして改行が3行入り)
でもね…昨日流血しても、凄く楽しかったですよ。
ここで弱音を吐かずにやってほしいですけどね」とロックンローラー
この瞬間に自分の頭の中にスタンハンセンのテーマが流れる。

そして再度冷静に戻り、もう一度聞いてみました。

「もしライブハウスにいってドラムセットがなかったらどうしますか?」
と聞いてみたところ…

「バケツでも何でもいいから叩いてくれ…」とロックンローラー

そして…

「流石にそれは俺もつらいので、お願いですからドラムセットあるかだけ聞いてもらえませんか?」と
かなり丁寧な言葉を心掛け返信しました。

すると…
「だからそんなのそっちがライブハウスに聞いてくださいよ!
こっちは忙しいんだから…なんで俺が聞かないといけないの?
それくらい聞けるでしょ?
ほらまたこっちからもお願いするかもしれないし、
それはお互い様の関係でしょ?」

と…
もう拉致が明かないので

「わかりました。」
と一言だけ書いて返信をしました。

そしてこの時ロッキーのテーマに頭が変わりました。

この後ライブハウスに向かうのですが…
このライブハウスにてまたまた…。

つづく。

(次回最終回…の予定…こうご期待!!)




2012年6月15日金曜日

ロックンローラー白書②



さて当初予定だった6月9日にリハーサルが出来ず、
翌10日にズレたのですが、
実は9日に会った際にこのロックンローラーに
ライブでコーラスもやってほしいと言われました。

しかしやったことがない上に、
この時点で曲を全く知らないので当然断りました。

しかしながら、
ギャラを上積みするからどうしてもやって欲しいと言って、
なかなか諦めてくれず…
仕方ないので、
とりあえずリハーサルをやってから考えさせてほしいと、
一旦保留に状態にしてもらいました。

またライブが6/11の6時半で場所は高円寺のライブハウス、
しかもそれを知ったのが2日前の6/9で、
入り時間もちゃんと伝えてもらっておらず少々憤りを感じておりました。

そして、翌日…
予定では21時から22時の1時間。

自分は前日同様に20時40分に新中野に到着。
そしてロックンローラーに到着のメールをするが…
またもや返事が無い…。

前日の事があるので既に免疫が出来ていましたが、
またもや同じパターンか?と…覚悟を決めてました。

そして、
21時5分前に昨日の改札口で待ってて欲しいとやっと連絡が来ました。

しかしながらなかなか現れず…
やっと現れたと思って時計を確認したら21時20分…
どうやらロックンローラーにとって、
20分、30分の遅刻は当たり前だの前田敦子の様です。

そして、
そのあとスタジオに向かい到着したのが21時半でした。

ふとこの時気づいたのですが、
他にメンバーらしき存在が居ない…
「あれ?他のメンバーは?」とロックンローラーに聞いたところ、
ベースは2日前から行方不明らしい。

ということは…
どうやら本番のライブはこのロックンローラーと自分の二人きりとうことが、
この時点で発覚。

そしてスタジオ入り…
ロックンローラーがとりあえずギターを弾くので、
それに合わせてほしいと弾きだすが…この時衝撃が走る。

それはギターの音ではなくバイオリンが引き千切られるような音で、
やたら連打しており、全くリズムがわからない。
つまり何を弾いてるか?さっぱりわからない…

この瞬間、
あのYOUTUBEの音源は嘘ではなかったのが証明されたである。

しかしながら今までいろんなギターの人を見てきたが、
こんなギターを弾く人は初めてである。

昔、スモークオンザウォーターのリフの裏拍が表拍になってしまい、
メトロノームからどんどんズレて気付いたら一周してた奴や、
チューニングが狂ってるのか?弾き方が下手くそなのか?
なんだかよくわからないが、やたら音痴なギタリストは居たが、
彼等は何をやってるのか?まだわかる…

しかしこのロックンローラーはその次元を遥かに超えて
何をやってるのか?さっぱりわからない…。

もしかして宇宙人にギターを渡したらこんなギターを弾くのか?…の世界である。

仕方ないので何を弾いてるのか?分からないと、
正直にその旨を伝えたところ、
カウントを言うからそれに合わせて適当に叩いてほしいとの事。

そしてロックンローラーのカウントでドラム叩き出したところ…
このロックンローラーが突然スタジオ内を飛び跳ねだす。

そして、レイザーラモンかのような叫び声で、
「フォー、フォー、ジュリア!!フォー」と
歌なのか?なんなのか?よく分からず叫びだす。

しばらくこの状態が続き、
とりあえず曲らしきものが終わったと思い手を止め、
ふとこのロックンローラーを見たところ…

またもや衝撃が…

なんとこのロックンローラー、顔面から血を噴出してました。

まるでアブドラザブッチャー、
いや、前田日明vs藤波辰巳の試合で前田日明に大車輪キックをやられ、
大出血した藤波辰巳の様でした…。

そして、このロックンローラー本人も鏡を見て驚いており、
急いでタオルで出血を抑えておりました。

当初は血糊の演出なのか?とも思ってたのですが、
本当に何処かにぶつけたようで、マジボケだったわけです。

そしてこの時21時55分、
当然5分前なのでスタジオのスタッフが入ってきたのですが、
この光景にスタジオのスタッフの人も目が点になってました。

しかし、もっと驚いたのがこのロックンローラーのこの後の発言、
「22時まであと5分ありますよ!!」
とスタジオのスタッフに言い寄ってるじゃないですか!!

どうやら常識が分かってないようです…

そして後日…ライブ当日にまたもや事件が…
つづく。



2012年6月14日木曜日

ロックンローラー白書①



それは一通のメールより始まりました。

「ドラムサポートお願いします!ライブでドラムを叩いてください!!
ギャラもきちんとお支払いいたします。こちらのアドレスに至急返事ください!!」

そのメールはとても困ってる様に感じ、
そして紳士的に感じたため、
さっそくスケジュール的に合えば許諾する旨の返信をしました。

しかしその直後に帰ってきたメールは…

「あんた誰??」
(もしかしてこの時点で断っておけば良かったのかもしれません。)

「ドラムの依頼を受けた者です…」と
心を落ち着かせ
もう一度返信したところ…

ようやく相手は誰か?理解したらしく、
次のメールではとても同一人物とは思えないくらい丁寧なメールで返答がきました。

そしてジャンルはロックロールらしいとのこと…

しかし音源を聴きたいのでその旨を伝えたところ、
その次のメールで、
YOU TUBEのURLを送ってきました。

さっそくそのURLをクリックしたところ…
その音源は何とも言えない世界でした。

それは
AMラジオのチャネルを合わせてる時のノイズ音、
もしくは黒板を爪でひっかいた様な音から
何か叫び声が聞こえてるだけでした。
(もし聞きたい方はこっそり連絡ください。YOU TUBEのアドレスお教えします。)

正直、何をやってるか分からないので、
ちゃんとした音源が欲しいと言ったところ、
後日一緒にスタジオに入る運びとなりました。

そして二日後
「今日スタジオ入れますか?」とこのロックンローラーからメールが…
「いきなり今日は無理です」と返事したところ

「明日の夜19時に入れますか?」と返事が…
その日はレコーディングがあるので、
新宿近辺ならOKとの返事をしました。

しかしどうしてもこのロックンローラー新中野じゃないとダメとのことで、
レコーディングに戻ることを考え、
19時~30分だけならOKですと返事をしました。

そして翌日、
レコーディングも順調に進み、
約束の19時より20分早く18時40分に新中野に到着。

このロックンローラーにすぐに連絡するが返事がない…。

そして19時5分前に
「今から行きます!改札で待っててください。」
と返事が…

しかし新中野駅は改札が4つある…
「どこの改札ですか?」
と返事をするが…また連絡が途絶える…

そして19時20分に
「今改札につきました!」とロックンローラー
「どこの改札ですか?」と自分
「切符売り場があるところです」ロックンローラー
「そこはなんという改札なんですか?新中野は
杉山公園交差点南出口方面改札
杉山公園交差点北出口方面改札
鍋屋横丁交差点南出口方面改札
鍋屋横丁交差点北出口方面改札
4つありますよ」と自分
「杉山公園交差点です」ロックンローラー
「杉山公園交差点の北?南?のどちらですか?」と自分
「南です」ロックンローラー

この間5分…そしてようやくロックンローラーと会うことが出来ましたが、
約束の時間は19時で、この時点で19時半近くになってたので
スタジオに入ることが出来ず…
自分は戻ることに…

そして結果的に翌6/10に入ることになりました。

しかし…翌日のそのスタジオで恐るべき光景が…

続きは後日…


ちなみ実はこの時自分はある重要なことを聞きそびれてました。
それはライブの日程の事…

戻る途中で恐る恐る
「ところでライブはいつなんですか?」
と聞いたところ…

「6/11 6時半」
とこれだけのメール…。

え???
この時点で6/9で、
あと2日後じゃん!!先にいえよ!!って事で、
大分振り回されてしまった訳です。

つづく…






2012年6月9日土曜日

最高のライブとは??



実は風邪をひいてしまい、久しぶりに寝込んでしまいました。
その間本当に健康な体が資本だということを痛感させて頂きました。

それから基本病院があまり好きじゃない自分ですが、
風邪をひいたときは、市販の薬局の薬よりも
素直に病院に行った方が治りも早いと感じました。

さて先日の6月1日はライブだったのですが、
この日のライブは演奏中に鳥肌が立つくらい良いライブが出来たと感じました。

偶々なのですが、
この日は知り合い他、
メンバーには内緒でしたが、
個人的つながりのあるレコード会社関連人も呼んでおり、
そんな中、最高の演奏ができたことは凄くうれしいです。

また、見に来てくれた関係者からも賛辞の言葉を頂き感謝しております。

演奏者と会場がなんと言いますか、
ひとつの光で包まれる…
そんな一体感のあるライブは年に何回も出来ないと思ってます。

やはりアーティストは観に来てくれるお客様に
夢を与えるのが仕事ではないでしょうか。